色鍋島の現代美、14代今右衛門さん作品展 松山
伝統的な色絵磁器の色鍋島で知られる陶芸家で、人間国宝の14代今泉今右衛門さん(53)=佐賀県有田町=の作品展が11日、愛媛県松山市湊町5丁目のいよてつ高島屋ローズホールで始まった。16日まで。
14代今右衛門さんは、13代の次男で、2002年に当代襲名。伝統的技法を継承しながら、墨はじきで微妙な白の世界を表現する「雪花墨はじき」や、上絵付けにプラチナを施す「プラチナ彩」と呼ばれる新たな技法に挑戦するなど、現代の色鍋島の可能性を追求している。
14年の人間国宝認定後、愛媛では初の個展。明治以降の歴代今右衛門の作品も展示しており今泉家の変遷も楽しめる。15日午後2時からは14代今右衛門さんのギャラリートークがある。