愛媛県内有数の茶産地である四国中央市新宮地域で18日、新宮小中学校の児童生徒らが授業で茶摘みを体験した。初夏の日差しが降り注ぐ中、児童生徒37人と住民ら計約80人がみずみずしい茶葉を摘み取った。
 昼夜の気温差を生かして良質な茶を生産する地元産業への理解を深めようと、同校は住民から近くの畑約50平方メートルを借り受けて茶を栽培。新宮茶と同様に無農薬で育て、草引きや剪定(せんてい)などの世話をしている。
 斜面に広がる茶畑に着くと、児童生徒らは新芽を中心に次々と葉を摘み、籠に入れていった。茶栽培に携わる家も多く、慣れた様子で手を動かしていた。
 茶葉は地元の製茶場で加工し給食の時間などに飲むほか、給食で炊き込みご飯の食材としても使う。