広島への原爆投下直後の写真など貴重な資料を展示した「平和への発信―広島原爆展」が18日、愛媛県松山市堀之内の県美術館南館で始まった。約110点の写真やパネルなどが原爆の悲惨さを伝えている。23日まで。
 広島市在住で広島平和記念資料館でピースボランティアを務める小学校教諭大西知子さん(66)=松前町出身=が4年ぶりに企画。大西さんは「原爆の史実や、今も続く被爆者の苦しみを知ってほしい」と呼び掛けている。
 会場では、元中国新聞カメラマン松重美人さん(故人)が直後の被爆した市民の姿を撮った写真のほか、熱線によって着物の柄が皮膚に焼き付いた女性や、放射線の影響で髪の毛が抜け落ちた少女など同念資料館作成のパネルも展示している。