四国西予ジオパークならではの食や特産品開発につなげようと、愛媛県西予市で農業に携わる女性らが7日、地域食材にこだわった「ジオの味」のお披露目会を市内で開いた。約70人が旬の野菜やかんきつ類などを使った力作を試食。より良くしようと知恵を出し合った。
 ときめき交流グリーンフェスタ2016と題し、西予生活研究協議会(大塚英子会長、約50人)と県が主催した。県や農家レストランなどの経営者らが今春、えひめいやしの南予博と来年の愛媛国体で来客者をもてなそうと、麦みそベースのたれを使った「南予焼き」など共通メニュー12品を採用しており、今回は共通メニューを含む4品を調理した。
 「揚げ里芋のみぞれ酢」は素揚げしたサトイモに大根おろしや酢などをかけた。南予焼きは、かんきつの皮をみじん切りにしたものなどを混ぜたたれをカボチャに付けた。参加者は「サトイモが形崩れせず、酢と合う」「かぼちゃ以外にもいろいろな食材を使える」などと話していた。
 ほかにも野村地域の牛乳を入れた甘酒寒天や、明浜地域のミカンとテングサを使ったジュレなど各地の味が持ち寄られ、好評を得ていた。
 大塚会長(61)は「どれもおいしかった。国体での相撲の民泊時などに活用し、商品化もできれば」と意気込んでいた。