国の重要伝統的建造物群保存地区である卯之町の町並みの一角にある町家「旧武蔵」(愛媛県西予市宇和町卯之町3丁目)の修理工事がこのほど終わり、11日に完成見学会が開かれた。米どころならではのかまどを使った米炊き体験など子どもたちや市民らの体験・学習施設として、4月にオープンする予定。
 市によると、明治期以降に建てられた旧武蔵は入り母屋造りの木造中2階で、延べ床面積は約164平方メートル。かつては鮮魚店や料亭を営んでおり、20年ほど前までは借家として数世帯が生活していた。
 11日は、住民ら約100人が訪れて完成を祝い、真新しいしっくいや畳の匂いなど生まれ変わった建物を存分に楽しんでいた。