愛媛県は25日、西予市の産業廃棄物焼却施設を運営する廃棄物処理業者・南予エコ(高田博文社長)に、5年間の産業廃棄物処分業の許可を出した。試験運転中の6月、基準を超えるダイオキシン類の検出が判明したが、原因とされた運転管理などの業務改善が確認できたと判断した。
 南予エコは来年1月初旬から本格的な稼働を始める予定。
 一方、稼働に反対している「三瓶の水を守る会」の松木泰会長は「ダイオキシン類の再測定時、ガスが出ないようなごみを燃やしたのではないか。多くの住民から悪臭の情報が入っており、県は現地でヒアリングしてほしい」と要望。「見切り発車は納得できない」と批判した。
 県はダイオキシン類の検出を受け、許可の審査を保留。南予エコは8月に改善計画書を提出し、ダイオキシン類の再測定や県と西予市の立ち会いでの試験焼却を通し改善状況の確認を受けた。