愛媛県の西条市防災士連絡協議会(黒河紘一郎会長)は12日、女性の意見や視点を防災対策に活用するため、女性部(54人)を新設した。市危機管理課によると、女性防災士だけの部門ができるのは県内では初めて。
 市協議会によると、東日本大震災では、授乳や着替え場所がないなど女性が避難生活で不便を強いられたことから、教訓を生かして南海トラフ巨大地震などに備えようと女性部を設けることにした。女性部は協議会と連携し、地域の防災活動などで意見を交わし、各地区の活動に反映させる。
 12日は市内で女性部設立総会があり、2004年の台風21号で被災した同市加茂地区で防災のリーダー的な役割を果たしている木藤容子さん(53)=西条市神戸=を部長に選出。市総合防災訓練での啓発活動や講習会の開催など15年度の事業計画を決めた。