医療法人徳洲会は8日、愛媛県宇和島市住吉町2丁目の宇和島徳洲会病院で、臨床研究として進めている病気腎(修復腎)移植の親族間4例目の手術を実施したと発表した。親族間は3月以来。第三者間を含めた移植は16例となった。
 同法人によると、生体腎移植の術前検査で小径腎腫瘍が見つかった東京都東村山市の男性(64)が、腎不全で人工透析を受けている妻(62)に腎臓を提供した。8日正午ごろから、同病院で万波誠医師らが執刀し、腎臓を摘出。腫瘍切除後に臓器を修復し、午後9時50分に移植を終えた。
 ドナー(提供者)、レシピエント(被移植者)ともに術後の経過に異常はないという。