愛媛県は21日までに、今後5年間に取り組む施策などをまとめた第2期県観光振興基本計画を策定した。愛媛ならではの観光資源の確立や外国人観光客の誘致に取り組み、計画最終年の2020年時点の観光客数や宿泊客数を現状より1割増やす目標を設定した。
 観光客数の目標は2900万人で、最新の実績である14年の2646万8000人に比べ253万2000人増加させる。宿泊客数は48万5000人増の530万人に拡大させ、県外観光客数や観光客消費額も1割増やす。6万4000人の外国人宿泊客数は倍増以上の13万4000人を目指す。
 「お接待の心でもてなす愛顔(えがお)の愛媛」を目指すべき将来像とし、重要テーマに▽愛媛ブランド確立による観光資源の魅力向上▽東京オリンピック・パラリンピックを契機とした国際観光の一層の推進―など4点を掲げた。サイクリング観光の推進や外国人観光客の受け入れ環境強化など25施策を通して、現代のニーズに合った観光振興に取り組んでいく。