観光列車「別子1号」リニューアルへ 工都新居浜、中小80社協力
愛媛県新居浜市に拠点を置く中小製造業者でつくる新居浜機械産業協同組合(曽我部謙一理事長)が、加盟80社の技術を結集したものづくりに挑もうとしている。2018年度の組合設立30周年記念事業として、観光施設マイントピア別子(同市立川町)の観光列車「別子1号」のリニューアルを請け負い、各企業が協力して設計や製造を手掛けることが20日までに分かった。
市によると、非営利目的で多数の中小企業が参画する製造協業プロジェクトは新居浜初の試み。マイントピア別子は19年4月の運行開始を目指している。
別子1号は明治時代中ごろに、別子銅山の輸送手段として標高800~1200メートルを走った日本初の鉱山蒸気機関車の名称。82%に縮小再現した車両が乗用型遊具として活躍している。
マイントピアによると、今年6月から設計を始め、18年2月から部品製造に入る予定。駅舎改修などを含む総予算は約1億4千万円を見込む。質感やディテールをより本物に近づけ、乗車用車両は鉱石を載せたトロッコに改めるなどしてアトラクション性を高める。