認知症の人とともに生きる社会を目指し、当事者や家族、支援者らがたすきをつなぐ「RUN伴(ランとも)」が29日、愛媛県内コースを出発した。走ったり歩いたり、車いすに乗ったりしてリレー、県内では30日までの2日間、延べ約200人がランナーやサポートなどで参加し理解を深める。
 全国各地をリレーするRUN伴は2011年にスタート。今回初めて四国を経由、香川・愛媛の両県をリレーする。
 県内の出発地となる四国中央市コースには約40人が参加。香川県からのたすきを受け取り、四国中央病院(同市川之江町)を出発した。ゴールの介護老人保健施設アイリス(同市上分町)では、入所者らも車いすに乗って一緒にフィニッシュ。走者らと喜びを分かち合った。
 入所者の西川妙子さん(90)は「みんなに応援してもらい楽しかった。幸せです」と笑顔。実行委員会四国ブロック委員長の田村充さん(27)は「事業所や地域のつながりを生む第一歩になれば」と話した。
 たすきは7月に北海道を出発。県内は四国中央、新居浜、西条、今治、松山の各市でリレーし砥部町までつなぐ。11月26日に沖縄県にゴールする予定。