臓器提供の意思表示を進めようと、県は20日、愛媛県内の調剤薬局541店舗に臓器提供意思表示カードを設置した。薬剤師による声掛けも進める。
 近年は意思表示欄を設けた運転免許証や健康保険証が普及。だが県による2011年度の調査では、県内で臓器提供の意思表示をしているのは8.5%にとどまっている。
 健康に関心の高い人が多い薬局で呼び掛けることで、意思表示を進める狙いだ。
 こうのみ薬局木屋町店(松山市木屋町3丁目)では、管理薬剤師の野町和久さん(37)らが、薬を受け取る人にパンフレットを見せながら、健康保険証に意思表示欄があることを説明していた。