愛媛県の今治市議会は12月定例会最終日の22日、議員定数を現行から2減の32とする議員発議の議員定数条例案を賛成多数で可決した。次回市議選から適用する。現任期は2017年2月19日まで。
 条例案は17人の連名で提出。福本琢美氏(創政会)が提案理由を「市町村合併後の10年間で市の人口は約1万2700人減少した。地方交付税の大幅な減少が見込まれる中、議員自らも身を削るべきだ」と説明した。質疑、討論はなく、議長を除いた採決の結果、20人が賛成した。最大会派の創政会(18人)は賛成5、反対13と割れた。
 閉会後、条例案に反対した松田敏彦氏(創政会)は「市議会基本条例を制定し、議会改革を進めている段階。削減だけが改革ではない」、木村文広氏(同)は「島しょ部を抱える今治特有の事情もある。議員の数を減らすと、市民の意見を市政に反映しづらくなる」と述べた。