愛媛県八幡浜市五反田地区に伝わる「柱祭り」(保存会主催)がこのほど、地元の「王子の森スタジアム」であり、若者たちが次々とたいまつを夜空高くに放り投げ、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。
 柱祭りは戦国時代に誤って殺された地元の修験者の霊を鎮めるために始まったとされ、高さ約20メートルの柱の先に付けた籠にたいまつを投げ入れる火祭り。辺りがとっぷりと暮れた午後8時半、照明が消えると同時に花火が打ち上げられ、祭りはスタートした。
 武者姿で登場した男性39人は1メートルほどの縄を付けたたいまつをぐるぐると回して発射。午後9時半、籠の中に一つのたいまつが飛び込み、闇夜を照らすように燃え上がった。