第59回えひめ母親大会が5日、愛媛県東温市中央公民館(同市田窪)であり、主婦や教育、福祉関係者ら約400人が分科会や記念講演を通して命や暮らしの問題について理解を深めた。
 「生命と平和を守るため声をあげ行動しよう」をテーマに実行委員会が主催。分科会では、貧困、平和、原発問題など八つのテーマを取り上げた。
 貧困について考える分科会では、愛媛生協病院(松山市)の社会福祉士弘中由美子さん(45)が、生活困窮者の支払いを減免する同院の「無料低額診療事業」を報告。4人家族で母親のパート契約が終了し、収入が父親の給料約18万円のみになり、子ども2人の医療費が払えないといった事例を示し、弘中さんは「ギリギリの生活をしている人が増えており、病気にかかった途端に生活が破綻する。限られた人の悩みではなく、誰にも可能性がある」と強調した。