愛媛大構内などで見つかった太平洋戦争の関連遺構、遺物を取り上げた調査成果速報展「文京遺跡の解明Ⅱ 戦争の記憶」が19日、松山市文京町の愛媛大ミュージアムで始まる。10月26日まで、無料。
 文京遺跡のある城北キャンパス一帯は、城北練兵場として使用されていた。主に陸軍歩兵第22連隊が訓練し、松山高等学校や愛媛師範学校などの学生、教員も軍事教練を受けていた。
 出土した薬きょうや当時の写真パネルなど約30点が並ぶ。御幸遺跡(御幸2丁目)では、2009年の学生寮建て替え時に大量の模擬手りゅう弾が見つかった。安全ピンや雷管などの操作を学ぶための模擬弾、対人訓練で使用するゴム製弾、重量が500グラムある投てき専用の鉄製弾があり、埋蔵文化財調査室の柴田昌児准教授は「訓練内容に応じてそれぞれ開発された」と説明する。