これからの愛媛県内の農林水産業を引っ張る女性リーダーを育成しようと、女性生産者らでつくる1次産業女子ネットワーク「さくらひめ」が2日、発足した。会員制交流サイト(SNS)での情報発信や、県内企業と連携した商品開発などを通じて1次産業の活性化を図っていく。
 さくらひめは、県が2016年度当初予算に計上した「1次産業女子活躍支援事業」として創設。名称は、県開発のデルフィニウム新品種「さくらひめ」にちなんだ。メンバーは農業や水産、畜産などに従事する20~60代の26人で、サポーターとして愛媛大と県内5企業が参加している。
 県庁であった発足式には、メンバーやサポーターら約50人が出席。玉田光彦県農林水産部長が「女性の感性や視点で、きつい、もうからないという農林水産業のイメージを変えてほしい」と激励し、メンバー一人一人が自己紹介した。
 サポーターの井関農機(松山市)が「農業女子」目線で開発したトラクター「しろプチ」をさくらひめに無償貸与する式典もあった。