C型肝炎の最新治療法を紹介する市民公開講座「進歩しつづけるC型肝炎治療」(愛媛新聞社主催)が19日、松山市のホテルであり、市民ら約250人が県内で治療に取り組む医師の講演やパネルディスカッションに耳を傾けた。
 愛媛大大学院消化器・内分泌・代謝内科学の日浅陽一教授は、2012年の肝臓や胆管のがんによる死亡率は愛媛が全国で最も高かったと報告。慢性肝炎や初期の肝硬変はあまり自覚症状がないため、血液検査で肝機能に異常があれば、放置せずに専門病院を受診してほしいと訴えた。
 「直接作用型抗ウイルス剤(DAA)」が開発され、C型肝炎は80~90%が治る時代と強調。9月には新しい経口抗ウイルス薬が発売され、インターフェロン注射によらない画期的な治療が始まったとし「さらに新薬も開発中。積極的に情報収集し、専門医と適切な治療法を話し合ってあきらめないでほしい」と呼び掛けた。