2016年4月に開館10年を迎える坊っちゃん劇場(愛媛県東温市見奈良)で3日、節目の第10作ミュージカル「お遍路さんどうぞ」の制作発表があった。四国遍路をモチーフにした現代劇で、名誉館長のジェームス三木さんが脚本・演出を手掛ける。来年1月23日から約1年間上演する予定で、9月には香川、高知、徳島での巡回公演も行う。
 坊っちゃん劇場は06年4月オープン。地域の歴史や偉人を題材にしたミュージカルを上演しており、11月末現在で約71万2000人が来場した。
 新作には、遍路が人間の「再生」につながるとし、現代社会でその意義を見直してもらおうとの思いを込めた。現代の若者たちが、かつて遍路道で行き倒れた亡霊と出会い、生きる意味などを見いだしていく筋書き。「幕末ガール」をはじめ、同劇場のミュージカル常連の俳優中山城治さんが主演する予定。