お接待の心、引き継いで―。遍路文化を体験する「春休み 子供へんろ塾」が4日、愛媛県松山市道後鷺谷町のホテル椿館で始まった。小学4年~中学1年の児童・生徒と保護者計10人が2泊3日のカリキュラムで歴史の勉強や札所の参拝に挑戦する。
 子どもたちに四国遍路について知ってもらい、他人を思いやる気持ちを育んでもらおうと、札所や観光関係者らが初めて実施。初日の4日は開校式が行われ、塾長を務める52番札所太山寺(松山市太山寺町)の吉川俊宏住職(72)が「一生懸命学び、楽しみ、助け合う気持ちを身につけてください」とあいさつした。
 巡礼に欠かせない白衣やすげがさが配られると、子どもたちは大人の手を借りながら早速「お遍路さん」に変身。歴史や参拝の手順なども教わり、知識を深めていた。2日目以降は八坂寺(同市浄瑠璃町)―西林寺(同市高井町)の約4.5キロの歩き遍路や、般若心経を読経する参拝体験などを予定している。