道後温泉本館改修中の代替施設として愛媛県松山市が市営「椿の湯」(道後湯之町)の隣に新築する観光客向け入浴施設の地元設計案が15日、まとまった。旅館や商店街関係者がまとめた案は飛鳥時代の女性天皇の入湯伝承を踏まえ「女帝の湯」を演出するなどし、日本最古の温泉の歴史をアピール。近く市の審議会に提案し、協議を経て市が設計に入る。
 案によると、新築施設は鉄筋コンクリート造りで、外壁などを木質化。2階に整備予定の女帝の湯は女性をターゲットとし、高級感ある浴室を目指す。市民向けの既存施設との間には中庭を設け、回廊で結ぶ。シンボルとなる物見やぐらを構え、近隣商店街との調和も配慮する。露天風呂や休憩室の設置も検討している。