愛媛県松山市由良町(興居島)の由良港で5日、浮桟橋に接続する臨港道路が約30センチ沈下しているのを由良港と高浜港を結ぶフェリーの乗組員が発見した。港湾管理者の県が6日、現地調査した結果、臨港道路を海底に固定している鉄製のくいの老朽化と腐食が原因と判明した。発見時は約30センチだった沈下が進行し最大約50センチになった。
 県管理で同様の構造の臨港道路2カ所(伯方港、宇和島港)も8日までに緊急の目視点検を行う。
 県によると、沈下した由良港の臨港道路は長さ約12.5メートル、幅約14メートル。長さ約18メートルの鉄製のくい9本を海底に打って支えている。いずれも強度不足で一部が変形したり、腐食があったりしたという。
 県は「復旧方法を検討していくが時間を要するため応急措置ができないか考える。ご迷惑をお掛けしており、できるだけ早く実施したい」としている。
 フェリーは由良港で車両やバイクが通行止め。島内の泊港は利用できる。