愛媛ゆかりの著名人が講師を務めるふるさと大学「伊予塾」(実行委員会、愛媛新聞社、大岡記念財団主催)の大洲会議が17日、大洲市中村の市社会教育センターであった。天竜寺国際禅堂師家で花園大教授の安永祖堂さん(59)=新居浜市出身=と花園大国際禅学研究所元教授の芳澤勝弘さん(70)が、「愛媛にいきる禅のこころ」と題し、大洲ゆかりの禅僧、白隠(はくいん)と盤珪(ばんけい)を語った。
 白隠は江戸時代中期、禅の教えを広めるための絵を描き、大洲に「布袋吹於福図(ほていおふくをふくのず)」(大洲市立博物館保管)を残した。盤珪は江戸前期、大名や庶民に仏法を説き、大洲藩主加藤泰興に招かれ如法寺を開いた。
 安永さんは「盤珪和尚は無我で生き、本来の仏の心で生きなさいと説いた」と説明。芳澤さんは白隠の「布袋吹於福図」を解説した。