ゆかりの地について、お話ししませんか-。日本航空(JAL)はこのほど、客室乗務員が最も親しみのある都道府県のバッジをフライト中に着用する取り組みを始めた。乗客との会話のきっかけをつくろうと、来年3月まで国内線全線で実施する。
 「短時間のフライトでも、お客さまとのつながりを大切にしたい」という客室乗務員の声を形にした。「縁(ゆかり)都道府県バッジ」と名付けたバッジは直径2センチほどの円形で、中央に各都道府県のシルエットをデザイン。乗務員は1つだけ選んだバッジを胸元に着用している。
 16日に羽田―松山線で乗務した荒川圭子さん(54)は東京育ちだが「愛媛のノスタルジックな町並みや、おいしい海・山の幸が大好き」という理由から愛媛を選択。乗客と情報交換したり、お互いの古里の話で盛り上がったりとバッジの効果を実感しているという。