愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)は16日、キリンの「さくら」(雌・10歳)とレッサーパンダの「優花」(雌・6歳)が、それぞれ誤嚥(ごえん)性肺炎と敗血症のため死んだと発表した。同園は「さくらには繁殖も期待していた。若くして亡くなり非常に残念」としている。
 園によると、さくらはこの数年、ひづめが伸びて足元に負担がかかる「過長蹄(かちょうてい)」のため歩行が困難だった。7月から食欲が低下し関節部の変形も大きくなり治療していたが、15日朝に転倒している状態で発見され、16日未明に死んだ。起立不能から循環不全を起こしたとみられる。
 優花は5月に右後ろ足、7月には左前足に、傷が悪化したとみられる腫れが生じ、治療を続けていた。15日朝に歩行困難となり、夕方に死んでいるのを確認した。