愛媛県伊予市上三谷のえひめ森林公園で4日、野鳥の巣箱作りが行われた。地元中学生やガールスカウトら約80人が心を込めて新たな「住まい」を製作し、公園内の木々に掛け直した。
 青少年に自然への興味を持ってもらおうと伊予ロータリークラブが毎年実施し、31回目。講演した日本野鳥の会愛媛の松田久司さん(60)によると、シジュウカラやヤマガラは冬のねぐらとして1羽ずつ巣箱に入り、春になると巣箱内にコケや獣毛などを敷き詰めて子育てをするという。
 参加者は木の板をくぎで打ち付けて作製した巣箱に、名前やイラストも書き込んで仕上げ。古い巣箱を撤去しながら、公園内の各所に設置していた。
 野鳥が好きなので参加したという伊予中1年の女子生徒(12)は「くぎ打ちは難しかったけど楽しかった。自分で作ったので、鳥が使ってくれたらうれしい」と笑顔で話していた。