愛媛県四国中央市金田町金川の大西神社の春祭りが4、5の両日あり、地元領主を慰霊しようと江戸時代に始まったとされる伝統の「奉納踊り」を、地元の南小学校の児童19人が披露。住民らから盛んな拍手を受けた。
 踊りは戦国時代、土佐の長宗我部氏らに滅ぼされた大西備中守元武と息子の小次郎を供養するため、民衆が舞ったのが起源とされる。市の無形民俗文化財に指定されており、地域住民らで保存会を結成した1992年から毎年行っている。
 5日は、踊り手の女子14人と太鼓・歌の男子5人が「小踊り」と「笹踊り」を披露。「ヨーサヨサヨサ、ヨササのサッサ」など男子の掛け声や太鼓の拍子に合わせ、みこ姿の踊り手がゆったり舞った。
 踊りは元教員の宮内則人さん(62)らが指導。25回目の披露が終わり、宮内さんは「最近は参加する児童も多くありがたい」と目を細めていた。