旧日本軍の秘密兵器「風船爆弾」を研究・開発した軍施設の跡地にある明治大学平和教育登戸研究所資料館(神奈川県川崎市、館長・山田朗明治大文学部教授)のチームが14日、愛媛県四国中央市川之江町の紙のまち資料館を訪問。所蔵品の調査や製造体験者への聞き取りなどを行った。
 風船爆弾の運用開始から70年となる今年、登戸研究所資料館で11月から開く「紙と戦争」をテーマにした企画展に向け、山田教授ら4人が13~15日に香川、愛媛、高知の3県で調査。10月ごろまでに結果をまとめる。
 調査チームは紙のまち資料館で、実際に気球に使われたものと同じ和紙や文献を確認。1944~45年に製造に携わった川之江高等女学校(現川之江高校)の33回生4人から、当時の様子を聞き取った。