イヨカンオイル配合の餌を使った養殖サーモン(ギンザケ)の水揚げが愛媛県宇和島市で最盛期を迎え、約1.4キロに育ったサーモンが回転ずしチェーンや百貨店、スーパーなど県内外に出荷されている。
 水産物加工・販売の宇和島プロジェクト(木和田権一社長)が2014~15年の冬、サーモン養殖に取り組み始め、このときは1.1~1.2キロの約8000匹を出荷した。15年7月には「宇和島サーモン」を商標登録。今期は15年12月中旬~16年1月中旬、約250グラムの稚魚をタイやブリの養殖が終わった空きいけすに入れていた。
 水揚げは3月下旬に始まり、ほとんどを同社工場で刺し身やすしネタ用に加工。かんきつの香りがするのが一番の特長で、脂っこくないさっぱりした味わいという。
 15日は九島沖合のいけすから約600匹を加工場に送った。水揚げは計7万~8万匹の見通しで、4月末~5月初めに終える予定。