四国電力は15日、一般家庭の電気使用量を検針し料金を算定するシステムで、検針データの喪失や使用量の誤記など複数の不具合が発生し、4月分の料金の口座振替や振込票の発送約27万7000件(愛媛県内約10万1000件)を当面停止したと発表した。誤った請求は確認されていないという。
 システムは4月の電力小売り全面自由化に伴い更新したばかりだった。対象となる家庭向け電灯契約などは約254万件(同約90万件)。
 四電によると、6日以降、高松支店管内で検針員が各世帯を訪問して検針した1528件分のデータが喪失し、不具合に伴う作業の遅れで4県で8033件の検針ができなかった。3月分と同じ使用量で請求し、5月の検針で精算するとしている。
 このほか、4日検針分で請求額は正しいものの使用量を誤って印字した振込票約1万件を送付していた。プログラムのミスが原因という。口座振替中止の処理が間に合わなかったケースは約4万件。