愛媛県愛南町久良地区で養殖ブリの出荷が最盛期を迎え、水産業者らが連日、丸々と育ったブリの水揚げ作業に追われている。
 18日早朝、霧に煙る久良湾では、地元の浜英水産が約1年半かけて5キロ台に育てた約1100匹を水揚げ。玉網ですくい取って船上でしめた後、久良漁港に送り、久良漁協の職員らは手際よく箱詰めした。
 漁協によると、久良湾では2業者が約11万匹のブリを育てており、一部を漁協が個人向けに直販。今夏は秋にかけて海水温が高く、例年に比べ成長がやや遅れ気味だが、浜英水産の浜田克人社長(58)は「最近は水温も下がり、おいしいブリに育ってきた。脂の乗りも上等」とPRした。