23日夕に愛媛県松山市高浜町1丁目の高浜港で、同市沖の興居島との間を運航するフェリー「えひめ2」(188トン)が浸水した事故で、国土交通省は30日、船体へ立ち入り調査した。
 国交省四国運輸局愛媛運輸支局などによると、支局の運航労務監理官や今治海事事務所(今治市)の船舶検査官計3人が30日午前、応急措置などを行っている市内の造船所を訪れ、船体を調査。船底の最大幅6センチの穴を確認した。
 老朽化のほか岸壁や岩礁などと衝突した可能性も踏まえ、船底と機関室の状況、運航状況や関係機関への通報、乗客の避難などで問題がなかったか関係者に聞き取りもした。
 午後には国の運輸安全委員会の船舶事故調査官1人も訪れ、原因などを調べたという。