魚介の課題解説 愛南でセミナー、水産業展望探る
宇和海の水産業活性化について考える公開セミナーが15日、愛媛県愛南町御荘平城の御荘文化センターであった。水産大学校(山口県)の三木奈都子教授(水産経済学)が水産物の消費や流通の現状と課題について解説した。
セミナーは2012年度から実施する文部科学省補助事業「地域イノベーション戦略支援プログラム」の一環で、愛媛大南予水産研究センターなどが開催し3回目。南予地域の水産関係者約50人が参加した。
三木教授は魚介類の消費量は08年に肉類に逆転され減少傾向だが「消費者が魚嫌いになったわけでなく、価格面での選択も要因の一つ」と指摘。また、大手スーパーが全国展開する中で、メジャーな魚ばかり販売され「雑魚を食べる機会が少なくなった」との分析を紹介した。