市民に伝統芸能の魅力を伝える第30回松山市民能が3日、愛媛県松山市道後湯之町の大和屋本店であり、着物姿の小学生から大人までが鮮やかな舞を披露した。
 松山藩お抱え能役者子孫の金剛流シテ方能楽師宇高通成さん=京都市=を中心に、1979年から開催。今年は外国人を含む約40人が出演した。
 有名な曲の名場面を舞う「仕舞」では、宇高さんらの指導で能楽を学ぶ「まつやま能楽こども教室」の4人が出演した。1年前から練習を始めた宮前小5年田辺はるかさん(10)は、花見をする美しい女性役で堂々と演技。「扇をきれいにかざせるように気をつけた」と笑顔だった。