10人きょうだい合計753歳 地元大洲でお祝い会
七五三(しめ)という縁起のいい名字の家に生まれた10人きょうだいの年齢がこのほど、合計して753歳になった。愛媛県大洲市河辺町三嶋で育ったきょうだいで、上は87歳、下は63歳。全員が元気だからこそ達成できる一家ならではの節目を、親族挙げてお祝いした。
きょうだいは女性7人、男性3人。地元に2人が残り、大洲市中心部、松山市、砥部町、大阪府吹田市でそれぞれ暮らしている。父は、旧河辺村の学校長で和歌を残したことで知られる満(みちる)さん(1904~59年)。母は2002年に94歳で亡くなった百々栄さん。
各地に散らばる10人だが、年1回は集まり会や旅行を楽しむ間柄。毎年仲良く合計年齢を10歳ずつ増やし続け、10年に計700歳を達成した。
その後、名字にちなむ753歳が目標に浮上し「計算したら2015年だ」「その時は集まろう」と約束。全員無事に年月を過ごすことができ、末子の三男琢(みがく)さん(63)=松山市=が7月に誕生日を迎え、計753歳となった。
お祝いは8月23日、父の歌碑が残る大洲市河辺町三嶋の「河辺ふるさとの宿」(旧大伍小学校)で開催した。孫やひ孫を含む一族121人のうち48人が集合。10人の名前を全部入れて作った漢詩が披露され、題は「七五三(なごみ)の歳祝」。戦前から戦後にわたる10人の幼少期の記憶を寄せ合った記念文集も配布され、大いに盛り上がったという。