愛媛県宇和島市沖の宇和海でこのほど、八幡浜市日土町の会社員井上大輔さん(36)が134センチ、34.5キロの巨大なクエを釣り上げた。愛媛大南予水産研究センターの高木基裕准教授は「成長の過程で捕獲されることも多く、あまり見られないサイズ」と話している。
 勤務先社長の井上雅之さん(39)と午前10時ごろから、イサギを狙った船釣りをしていた大輔さん。昼ごろに突然、「根掛かりをしたかと思った」という強烈な当たりに見舞われた。
 根元までしなる釣りざおを握りしめ駆け引きを続けること約20分、ようやく巨体が水面に。雅之さんのサポートも受け、何とか「激闘」を勝ち抜いた。
 大輔さんは「時間がたつのを忘れていた。クエを釣ったのは初めてで、びっくりした」と驚いた様子。八幡浜市で出迎えた釣り仲間から称賛の声を浴びる中、「どうやって食べたらいいんだろう」と考えを巡らせていた。