神戸税関松山税関支署が6日発表した2014年の愛媛県内貿易概況(速報値)は、円安が進んだ影響で非鉄金属鉱の輸入額が増加した一方、輸出時期のずれなどで船舶類の輸出額が減り、総額は1兆7220億円(前年比3.1%減)と微減した。
 輸出は6682億円(8.2%減)。船舶類は2157億円(11.0%減)。ポリエステルなどの原料であるパラキシレンの生産を中止した企業があり有機化合物は1377億円(15.1%減)。農業用機械は構成比が2.9%だが、北米向けが伸び194億円(19.6%増)となった。
 輸入は1兆537億円(0.4%増)。メンテナンスで工場が稼働していなかった時期があり、原油・粗油は3737億円(18.9%減)。非鉄金属鉱は3242億円(16.2%増)で、石油製品は484億円(66.9%増)だった。