20人が合戦体験 松野・河後森城跡
合戦を通して地元の城の魅力を感じてもらおうと、愛媛県松野町の国史跡「河後森城跡」で28日、イベントがあった。町内外から集まった約20人の「武士」たちは、吸盤付きの矢や新聞紙を丸めた石などを使い、昔ながらの戦いを体験した。
中世山城の河後森城と近世城郭の宇和島城(宇和島市)を比較し、歴史への理解を深めてもらおうと松野町と宇和島市が2015年から開き、2回目。
段ボールの甲冑(かっちゅう)姿になった参加者は、攻守のチームに分かれ合戦を開始。攻め込むチームは、山の尾根を遮断するように掘った「堀切」や、斜面を削り敵が登りにくくする「切岸」など、多様な防御機能を備えた河後森城に苦戦。守備陣は石や弓矢を次々と打ち込み、足止めした。
15年11月に復元した城門を使った戦いも再現。攻め込む場所を城門の1カ所に絞ることで城を守りやすくする工夫に、参加者は感心していた。
3月6日は宇和島城に舞台を移し、合戦体験を行う予定。