JR四国が24日発表した2015年度の事業計画によると、安全確保のために修繕費や設備投資を増額する一方、景気回復による輸送人員の増加や国の支援措置で4期連続の経常黒字確保を見込んでいる。
 予想では、輸送人員は前年度に比べ100万人多い4500万人。営業収益は鉄道運輸収入が前年度計画比2億円増の226億円などと伸び、3億円増の276億円になる。
 修繕費は鉄道橋の補修や踏切、信号の取り換えなどで10億円増の73億円と大幅に増額。国の経営安定化支援措置による債券利息35億円などの収入があり、経常利益は3億円減の2億円としている。
 設備投資は25億円増の総額99億円。うち57億円は国の支援措置を活用する。予讃線に新型特急電車10両導入や枕木のコンクリート化、通信網の光ケーブル化、松山駅付近の立体交差化工事に取り組む。