愛媛県伊予市中山町佐礼谷地区の入り口で、鮮やかな黄色の菜の花でびっしりと覆われた1ヘクタールの丘が、本格的な春の訪れを告げている。
 地元で「犬寄峠の黄色い丘」と命名。NPO法人「佐礼っこ」(松浦弘正代表)が、約20年間耕作されていない遊休農地を2012年12月に借り受けて、整備してきた。
 松浦代表(67)によると、住民自治組織「住民自治されだに」の都市農村交流事業なども活用。草木を取り除くと、自生していた菜の花が徐々に広がり、丘全体が黄色く染まるまでになった。気軽に立ち寄ってもらおうと看板も設置し、見物客を受け入れる準備を整えた。黄色いチューリップ400球、スイセン200球のほか、サクラも60本植えており、4月上旬には丘全体が春の花に包まれる。
 見頃は4月上旬ごろまで。4月4日午前11時~午後3時には、野外コンサートも行う予定。