40年かけ伊方1号機廃炉 四電が工程申請 工程を4段階に分ける
四国電力は26日、伊方原発1号機(愛媛県伊方町)の廃炉の工程などをまとめた廃止措置計画を国の原子力規制委員会に認可申請した。県には安全協定に基づく事前協議を申し入れた。
計画は全体の工程を4段階に分け、約40年かけて解体を実施。第1段階で貯蔵中の使用済み核燃料などを搬出、第3段階で原子炉容器など放射線量の高い設備を解体撤去する。費用は約400億円とした。
県庁で中村時広知事と面談した四電の佐伯勇人社長は、1号機の解体作業に関し「安全確保を第一に着実に進める」と述べた。
また四電は、使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵施設を伊方原発の敷地に新設する方向で検討を始める方針を明らかにした。
伊方1号機は1977年に運転を開始。四電は今年5月、安全対策に多額の費用がかかるとして廃炉にした。