400メ少年女子B、心一つ準V 持ち味発揮で県新記録 愛媛国体・競泳最終日
水泳競技の競泳は16日、松山市のアクアパレットまつやま特設プールで男女の予選と決勝を行い、愛媛勢は少年女子B400メートルメドレーリレーで準優勝を果たした。
少年女子B400メートルメドレーリレーの決勝。最終泳者の菅原が勢いよくゴールした瞬間、会場は大歓声に包まれた。個々の持ち味を発揮し、県記録を上回るタイムでの準優勝。4人の精鋭は抱き合って喜んだ。
第1泳者の背泳ぎ・秀野由、続く平泳ぎの泉が3位でつなぐと、前日の200メートルバタフライで優勝した平田に回ってきた。「飛び込む前に見えた隣の選手を抜けば2位は確実」と、鍛えた瞬発力で一気にスピードを上げ、前半で2位に浮上。菅原も順位をキープした。
個人種目の悔しさを晴らす場にもなった。秀野由は100メートル背泳ぎで予選2位から順位を落として3位、菅原は50、100メートル自由形で決勝に出たもののそれぞれ8、7位に終わった。菅原は「個人では納得いく結果ではなかったが、4人がいたから2位が取れた」と声を弾ませた。
小学生のころから大会で顔をそろえ、それぞれの種目で県記録や高校、中学記録を塗り替えてきた。合宿では一つになって何度も引き継ぎの練習をしてタイムを縮めてきた。「愛媛に貢献できて本当にうれしい」。愛媛で育ってきた4人は晴れやかな表情で会場を後にした。