菊池寛の直筆原稿が見つかり、存在が明らかになった作品「妖妻記(ようさいき)」は、現実主義・合理主義が看板の寛文学のイメージを一転させる怪奇物で、1500点に及ぶ小説や戯曲、随筆を網羅する全集にも同じジ…