2016年8月に3号機が再稼働した四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)に関し、愛媛新聞が2~3月に実施した県民世論調査で、再稼働に否定的な意見が68.4%だったことが10日、分かった。11年3月の東京電力福島第1原発事故後の計7回の調査で、15年3月の69.3%に次いで高く、不安感が根強い実態が浮き彫りになった形だ。
 否定的な意見は、再稼働前の前回16年3月調査の65.5%から2.9ポイント増加。原発の安全性についても、計89.0%が「不安」「やや不安」と答え、前回の85.7%を3.3ポイント上回っている。一方、「安全」「ほぼ安全」は計11.0%で、3.4ポイント低下した。
 調査結果によると、「再稼働に反対」は38.8%、「どちらかというと再稼働に反対」は29.6%。対して、肯定的な「再稼働に賛成」は9.0%、「どちらかというと再稼働に賛成」は22.6%だった。