市場価値の高い工芸品を発掘・顕彰する「21世紀えひめの伝統工芸大賞」の2016年度表彰式が7日、愛媛県議会議事堂であり、準大賞に西条市の作家、寺岡正夫さん(70)の「あでやか竹バッグ」が選ばれた。大賞は3年連続で該当がなかった。
 水引や菊間瓦など県指定伝統的特産品関連の10団体と県でつくる実行委員会が主催し、16回目。16年度は44点の応募があり、12点が入賞した。
 寺岡さんは竹を編み上げたバッグ2点を出品。伝統的な手法をアレンジして波のような曲線を表現したほか、深みのある青や紫に染色し、編み方や色彩を工夫。丁寧な手仕事による完成度の高さが評価された。