地域で盛んな稲作を通じて農作業に触れようと、愛媛県松前町徳丸の青葉幼稚園の園児約100人が26日、稲刈りを行い、実りの秋の喜びを体感した。
 園では11年前から地元農家の協力を得て毎年米作りを実施。今年は6月に近くの八束直司さん(64)の水田約1アールにキヌヒカリを植えた。八束さんによると、好天が続き生育状況は例年以上に良いという。
 園児は刈り取り方を教わった後、雨の影響でぬかるんだ水田に入って稲刈りに挑戦。こつをつかむと、握った稲穂の根元付近に入れた鎌を上手に引き、次々と刈り取った。
 収穫した米は10月に地域の住民も招いて「おにぎり大会」を開き、一緒に味わう。年長の林祥希ちゃん(6)は「鎌を上手に使えて面白かった。おにぎりにして食べるのが楽しみ」と期待に胸を膨らませた。