「信頼される整備士に」日産副社長 養成校で激励
若手自動車整備士の定着を図ろうと、日産自動車(横浜市)の中村公泰副社長が26日、整備士を養成する日産愛媛自動車大学校(愛媛県松山市宮西2丁目)を訪れ、「顧客に自信を持って説明できるよう、しっかりと技術を学んでほしい」と学生を激励した。
愛媛校は愛媛日産自動車(同)が1977年に設立。4年制の1級自動車工学科(定員30人)と2年制の自動車整備科(65人)があり、計約210人が在籍している。
日産によると、国内に5校ある日産自動車大学校の卒業生のうち8割が日産系販売会社に就職しているが、最近は計画通り採用できず、採用後も10年以内に1割程度が離職するなど、人材確保が課題になっている。そこで中村氏が昨年から各校を巡回し、学生との対話を通じて人材不足の解消につなげる取り組みを始めた。