2016年度から10年間の愛媛県果樹農業振興計画を議論する県総合園芸振興審議会(会長・水谷房雄愛媛大農学部名誉教授)が1日、松山市二番町4丁目の県水産会館であった。県は、25年度のかんきつ生産量目標を13年度実績比2%増の24万4000トンとするなど生産拡大を目指す計画案を提示した。
 生産量目標の内訳は、温州ミカンが13年度とほぼ同じ13万8000トン。イヨカンが3万6000トン(8%減)、不知火が1万トン(7%減)とともに減少を見込む。一方、甘平は約5.4倍、愛媛果試第28号(紅まどんな)は約4倍となる5000トンとする。
 かんきつ全体の栽培面積は5%減の1万2710ヘクタールを維持するとした。
 計画は落葉果樹も対象。生産量日本一のキウイフルーツが9000トン(15%増)のほか、クリを2000トン(26%増)とした。
 計画はパブリックコメント(意見公募)などを経て3月末に決定する。