昨年10月の繁殖対面時に通常種の雄にかまれてホワイトタイガーが死亡した愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)に1日、群馬サファリパーク(群馬県富岡市)から雌のホワイトタイガー「ソソノ」(5歳)が仲間入りした。とべは園唯一の同種の雄「ファイト」(5歳)との繁殖を試みる方針で、「お見合いも同居も慎重にし、焦らずじっくりと取り組みたい」としている。
 ソソノは体重95キロ、しっぽを含めた体長は約3メートル。1月31日におりに入れてトラックで群馬を出発し、約16時間半かけ陸路でとべに運ばれた。園によると、けがもせず健康という。しばらく興奮した様子でほえており、担当飼育員の池田敬明さん(41)は「初めての環境に戸惑っている状態」と説明。一般公開の前に慣らす時間が必要で「落ち着き次第、なるべく早く公開したい」としている。
 ホワイトタイガーはインドなどにすむベンガルトラの白変種で、白い毛や青い目が特徴。日本動物園水族館協会加盟の園館での国内飼育数は、2014年末時点で35頭。