愛媛県今治市や上島町、広島県尾道市などでつくる瀬戸内しまなみ海道振興協議会と台湾サイクリスト協会は25日、しまなみ海道と台湾・日月潭(にちげつたん)サイクリングコースとの姉妹自転車道協定を締結した。国際的な交流人口拡大を進め、地域活性化を図る。
 同協会は1999年に設立され、会員は3万人を超える。日月潭は台湾中部にある湖を周回するコース。景観や受け入れ態勢は世界屈指で、年間70万人以上の自転車愛好家が訪れている。
 協定は、サイクリングイベントなどを通じて、しまなみ海道と台湾の交流が深まっていることを踏まえた。双方の自転車道のブランド力向上▽自転車走行環境整備に関する情報収集・交換▽国際的なイベント開催―などに取り組む。
 今治市上浦町井口の村上三島記念館で調印式があり、協議会会長の平谷祐宏尾道市長が「世界に誇る日月潭との姉妹自転車道協定は歴史的で、誘客促進への期待が確信に変わる」とあいさつ。協会の董俊仁理事長は「しまなみ海道は台湾のサイクリストが一度は訪れたい場所。協定は大変光栄」と述べた。